甲賀市観光ガイド

植城跡・山中氏邸跡

宇田、植の集落内にある植城跡は中世(室町〜戦国時代)「甲賀郡中惣」のなかで中核的な位置にあった山中氏の城館跡だといわれています。城館とは、防御のための土塁や堀で囲われた、在地領主・国人・土豪と呼ばれている人々の屋敷や館のことです。一般的にその形と規模が、半町〜二町(50〜200m)四方の方形をしているため、「方形城館・方形居館」とも呼ばれています。植城では、この方形城館がいくつか結合してひとつの城を形成する「複郭式」という全国的にも非常に珍しい形をしています。
現在発掘調査中ですが、堀は道路として埋め立てられ、土塁は削り取られ、一部しか残されていませんが、現存する土塁は基底部の幅で約3メートル、高さは3メートルあり、堀幅も9、9メートルと大規模なものだということが分かってきました。これは甲賀武士の城郭の在り方やその技術力の高さを物語っています。またこれらの遺構からは、室町時代から戦国時代にかけての県や甲賀における城郭の形や規模、構造を知ることができます。全体の規模は縄張り推定図のように、一辺約255mと約350mの長方形の形をしています。特に城の構造は小さな郭が集まった「複郭式」という極めて稀な形態をよくとどめており、近接する山中氏邸跡よりも遙かに大規模な城です。この堀の幅や深さ、土塁の高さや規模は県下でも屈指のものです。甲賀郡の中世城郭跡は水口、甲南、甲賀の三町に集中し、その総数は300箇所に及ぶといわれています。



甲賀市水口町宇田 / 新名神 甲賀土山ICから約15分、甲南ICから約20分/名神 栗東ICから約40分/東名阪 亀山ICから約40分/JR貴生川駅からはーとバス広野台ルート宇田下車徒歩2分 /